脳梗塞から復帰した三遊亭円楽師匠が「芝浜」を演じた後、引退を表明したそうです。
85年1月に刊行された川戸貞吉編『対談落語芸談2』(弘文出版)という本に、三遊亭円楽、 立川談志、橘家円蔵各師匠と川戸貞吉の御四方による座談会が収録されていて、その中で 「落語家にとって、喋れなくなる脳卒中はいかに怖い病気か」という話題になっています。 円蔵 自分だったらどうする? 談志 俺?(略)どうかなあ、出られりゃァ出るだろうな。 円蔵 円楽さんだったらどうする? 円楽 うーん、あのねェ、そうなったら出ないと思う、あたしは。 円蔵 あたしも出ない。引っくり返ったら絶対出ないね。(略) トチッタぐらいじゃ出ますよ。あたしゃのべつトチってんだから。 川戸 あははは。 円楽 やっぱり脳溢血系統で倒れたら、みじめだと思うしね。みじめな姿はさらしたくない。 座談会の時期の記載はありませんが、84年頃の発言ということになるのでしょうか。 敢えて自分の人生観を捨ててまでリハビリに取り組んで、高座に挑戦した結果の引退という選択。 どういう形でもいいから出続けて欲しいと思うのですが、それは客の我儘なのかも知れません。 ちなみにこの座談会のテーマは「八代目 桂文楽」です。
by funatoku
| 2007-02-25 23:46
| 落語
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