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新潟から仙台へ(7/29~30)

*早起きして上野駅に駆けつけ、新幹線ホームに向かっているとコンコースで何やらイベントを
やっている。駅でのイベント自体は珍しくないが、朝7時前にやるのは珍しいと思って覗くと
ステージには見覚えのある二人組がいた。狩人である。この日から会津若松行特急あいづ号が
走るのに合わせて「磐越西線」という新曲を発表したらしい。思わず足を止めて聞き入って
しまった。曲調は殆んど「あずさ2号」。両方知らない若い子に聞かせたら区別がつかないかも。

*2日前に、最後の1枚と言われ慌てて買ったとき305号新潟行は喫煙車で、これはキツイな
と思ったが、越後湯沢を過ぎると車内はガラガラになった。いまだ梅雨が明けないので案じて
いた空模様もすっかり晴れてきた。新潟に近づいて車掌が乗り換え案内をアナウンスした後、
慌てた様に付け加えた。「失礼しました。SLばんえつ物語号本日運休いたします
エーッ!それに乗る為に新潟に来たのに…。呆然として新潟駅で尋ねると、このところの大雨で
地盤が緩んでいるため運休するとのこと。しかし他の列車は運行するというのがよく分からない。
ディーゼルカーなら軽いから地盤が緩くても平気ということなのかな?

*ともあれ後続の磐越西線連絡列車まで1時間20分ほど時間が空いたので、朝食でも摂ろうと
駅前を歩いてみたが開いている店は無く、駅ビルに戻って「長岡小嶋屋」でへぎそばを食べた。
ツルッとした歯触りで夏向きだが800円にしては量が少なかった。
新潟発1045。新潟郊外の建売住宅群を眺めているうち新津着1105。ばんえつ物語号の客車が
側線に留置されているが、新津運輸区所属の機関車の姿は見えない。
新津始発1134。ばんえつ物語号に乗り損ねた人が多いようで、2両編成のキハ47形は満席。
車内の会話を聞いているとばんえつ物語号の運休は今朝の地元紙に載っていたらしい。
携帯で「列車運行情報」を確認していれば良かったと後悔しても後の祭りである。

*しかし、磐越西線のこの区間は初めてで、SLを抜きにしてもなかなか見応えのある車窓風景だ。
阿賀野川(福島県に入ると阿賀川に名が変わる)の雄大な流れが常にどちらかの車窓に見えており、
「森と水とロマンの鉄道」なるキャッチフレーズをつけるのも頷ける。
その阿賀野川は大雨の影響で茶色く濁って増水していて、脇を走る国道49号に水位が近づいて
いる所も見られた。県境が分水嶺ではないので、川を眺めているうちにいつの間にか福島県に
入っている。これは紅葉の季節に是非乗りたい路線だと思う。喜多方で会津盆地に出て、
会津若松1408着。この駅構内には有名なライブカメラがあって、私も時々見ているので初めて来た
とは思えないのだが、乗換時間わずかで1413発の郡山行快速に乗り込む。電化されて列車の
本数も多い区間なのだが、むしろここからが山越えで、沿線の最高地点は磐梯町~翁島間にある。
頂上だけ雲に包まれた磐梯山など眺めて1時間、郡山1513着。やまびこ119号で仙台1620着。

*早速、今日の宿である東横イン仙台西口広瀬通にチェックイン。シャワーを浴びてフルキャスト
スタジアム宮城に向かうが、試合については別項で改めて書く。東横インは値段の割りにベッドや
風呂が広いし、質素なロビーも実用本位で好感が持てる。東急インもどきの名前だけは頂けないが。

*試合が終わるとすぐに定禅寺通りの「一心」に向かう。実に1年8ヶ月ぶりだ。
相変わらず突き出しの刺身三点盛が美味い。「日高見」「伯楽星」など宮城の地酒を傾けつつ、
カワハギの刺身を食べることにした。肝も添えられていたが、これまた美味い。今日は入店が
遅かったし、車中や球場でもビールを飲んでいたので、惜しいけど3杯で止めておこうか。

*翌朝、仙台駅前930発の仙台市営バス作並温泉行に乗り込む。やたらアナウンスが丁寧というか
細かい運転手で、割り込み車にクラクションを鳴らしたのを「お見苦しいところを~」などと言うのには
感心した。しかしブレーキが必ず遅れ気味で、停留所ではドアがガードレールにかかってしまう。
70分ほどで作並温泉元湯に到着。湯づくしの宿「一の坊」へは橋を渡って徒歩3分である。
ここは私なんぞには縁の無い高級旅館なのだが、日帰り湯を楽しむことが出来るのだ。
フロントで1300円を払い、日帰り客専用のロッカーで浴衣に着替える。まず、露天風呂に
入ってみたが、こりゃあ凄い。渓谷の屈曲部の水面近くに作られていて、深山幽谷のような
趣である。時間が早かったせいか客も少なくて、蜩の声だけが谷間に響いている。秋や冬の景色も
素晴らしいだろうなあ。ボーッと眺めを楽しんでいたら、そろそろ時間が危なくなってきたので、
再び浴衣に着替えて大浴場に向かう。同じ館内でも別の場所にあるので浴衣が必要になるのだ。
1200発のバスで戻ったのだが、館内の移動にも時間がかかるし2時間ぐらい取るべきだった。

*作並では霧雨が降ってきていたが、市内に戻ると曇り。国分町「味太助」で牛タン焼き定食を
食べて勾当台公園へ。ここで東北放送のラジオ祭をやっておりメロン記念日が登場するのである。
私はまかり間違ってもこういう場でメロン記念日Tシャツを着用するようなことはせず、あくまでも
「通りかかった一般のヒト」のフリをするのだが、東京から来たオタク連中もいて朝から来ていたのか
最前列に陣取っている。メロンファンで百数十人といったところだろうか。予定の1430を10分程
過ぎてようやくメロン登場。まずシングルとc/wを歌い、村田さんが司会を務める「ファンフィールド」
という番組について説明、祭の屋台のこととか、ライブツアーの宣伝などを付け足しのようにちょっと
喋って実質20分。東京からわざわざ来たファンはご苦労様なことである。あ、私もそうか…。
そもそもファンと一般客が混在する中でフリートーク出来るほどの技量はまだ無いのだから、
司会者をつけるなり、何か台本用意するなりして欲しかったところである。

*七夕の準備も進むアーケードを仙台駅まで歩いて戻り、駅ビルで笹かまぼこなど買ってから乗った
1626発はやて20号は大宮まで無停車。わずか1時間半で帰ってきたら東京は梅雨明けしていた。
新潟から仙台へ(7/29~30)_b0058309_0283081.jpg

「一の坊」の露天風呂。また行ってみたいけど、景色のいい季節は混むかも知れませんね。
by funatoku | 2006-07-30 23:12 | 旅日記・温泉・鉄道 | Trackback | Comments(0)


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