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クルマを買い換えるの記

クルマを買い換えた。と言っても私のクルマではない。私は自分のクルマを持ったことは無いのだ。
日常おいてはクルマの必要性を感じることは少なく、遠出などでクルマが必要な場合には、
母親にクルマを借りに行く(父親は免許を持っていない)。まあ、私に買う金が無いというのが
最大の理由だけど。つまり、今回買い換えたのはその母親のクルマである。

私は幼稚園の頃はクルマが好きで、団地に路上駐車しているクルマの車種を当てて歩いたりした。
もっとも当時は車種が少なくて、クラウン、コロナ、セドリック、ブルーバード、ベレット、日野コンテッサ、
スバル360、ファミリアなど、せいぜい10数種なので、幼稚園児にもさほど難なく覚えられたのだ。
他にもあったのかも知れないが、当時の東京郊外で見かけるのはそんなものだったはずだ。
しかし、小学校に上がる頃から車種が増え始め、またモデルチェンジも頻繁になってきて、
覚えきれないようになると、私はクルマに対する興味をほとんど失ってしまった。
そして現在に至るのである。いや、実際には免許取りたての頃は、運転そのものが面白くて、
用も無いのに近場を乗り回したりもしたものだが、車種への関心はもう甦ることはなかったのだ。
この頃、ドライブでデートなんていうのに拘ったりもしたが、これはドライブへの興味というより、
“デート”の方に力点があったことは言うまでもない。

母親は50代になって、通勤の必要上免許を取って以来、主として日産車を愛用してきたが、
前のクルマはホンダのアコード1800ccで、2000年春以来ちょうど5年間使ったことになる。
私はこの5年間は余り遠出をする機会が無く、新潟に行ったのが最長のはずで、母も近所に
買い物に行く程度なので、走行距離は少なかった。アコードには別に不満は無かったので、
そのまま買い換えても良かったのだが、調べてみて驚いた。アコードの1800ccはもう無いのだ。
アコードは2400ccが主体になっており、2000ccもあるにはあるが、車体は3ナンバーサイズだ。
1800ccのセダンというのは、年々大きなクルマを運転するのが負担になってきている老人と、
遠出に使いたい私の、微妙なバランスの上に立った接点なのだ。勝手に大型化されても困る。
というか、中堅グレードの車種にそんなに大型化の必要があったのかねぇ。ちょっと不思議。
ホンダのセールスマンは、そんなに車幅は変わらないなどといい加減なことを言ったようだが、
HPで調べてみると7センチも広がっており、母も今以上に大きなクルマは嫌だという。
というわけで、アコードを諦めて各メーカーのHPを調べることにした。5年前にはクルマ雑誌で
比較したものだが、今はHPが充実しているので、格段に調べやすくなっている。

そしてトヨタの「アリオン」というクルマにたどり着いた。かつての「カリーナ」の後継車種らしい。
1800cc主体のクルマなので、サイズも大き過ぎないし、走力もまずまずのようだ。
ただし、私が着けたかったカーナビは、母に「そんな機械は使えそうにない」として却下された。
この人は、かつて研究室で遥かに複雑な実験装置を扱っていたはずなのだが…。
ともあれ先頃届いたアリオンを2、3回近所で運転してみたが、乗り心地はなかなか良い。
しばらく、クルマで遠出をする機会が無かったが、またどこかへ旅してみたいものである。
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by funatoku | 2005-07-18 12:02 | Trackback | Comments(0)


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