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岩隈問題そのほか

元・近鉄の岩隈久志投手が楽天イーグルスに金銭トレードされることが決まったようで、
長引いていた“岩隈問題”も一応落とし所におさまった形です。

しかし、シダックス・野村克也監督はこの件について、岩隈投手と選手会を非難しています。
「けしからんよ。契約は、ハンコを押したら自由も選択権もない。プロというのはそういう世界。
野球はルールに従ってやるもの。ワガママを許しちゃ、秩序は保てない」
「文書に残っていなければ、ルールと言えない。選手会が後押しなんて、とんでもない」
マスコミ、世論が岩隈に同情的な中、ここまで激しく批判したのは野村監督だけです。

今回の問題は野球協約、統一契約書に従えば、岩隈の保有権を主張するオリックス側に
分があったと言えるでしょう。そういう点から見ると野村発言は正論なんですね。
しかし、今回その野球協約そのものが法律違反である可能性も指摘されたように、
旧来のプロ野球村の“ローカル・ルール”の妥当性自体が問われ始めているのです。
この件でも相変わらずコミッショナーや、リーグ会長には存在感がありませんでしたが、
協約の見直しも含めて、早急に体制を整える必要があるでしょう。

一方、もう一つ驚いたのはこのニュース。
埼玉県桶川市の旧荒川で十一月、産廃処理会社従業員、西内和子さん(67)が遺体で
見つかった事件で、埼玉県警は二十一日、強盗殺人の疑いで、さいたま市緑区道祖土、
元同僚で元千葉ロッテマリーンズ投手、小川博容疑者(42)を逮捕した。
小川容疑者は容疑を認めている。
調べによると、小川容疑者は十一月十八日午後六時半ごろ、西内さんが住み込みで
働いていた上尾市小敷谷の同社会長(50)宅で、西内さんに借金を断られて立腹。
西内さんを突き倒して意識不明にし、会長宅にあった現金百七十五万円を奪ったうえ、
西内さんを車で運んで旧荒川に投げ込み、殺害した疑い。
県警によると、小川容疑者は消費者金融業者数社から計約八十万円の借金があり、
犯行当日はうち十数万円分の返済期日だった。(産経新聞)

小川投手は通算21勝ながら、そのうち10勝を88年に上げて、オールスターに出場。
伝説となった近鉄との10・19ダブルヘッダーでも、第一戦に先発して好投しています。
特に私の記憶に残っているのは、この年204奪三振で“奪三振王”になりながら、
奪三振王が連盟表彰の対象になったのは翌年から、という“悲劇の主”だったことです。
私はかねてより奪三振王は、打者における本塁打王にも値すると考えていました。
(翌89年は、近鉄の阿波野秀幸投手が183で「奪三振王」として連盟表彰されています)
小川は翌年からは故障に泣かされ続けており、活躍したのはこの一年だけだったのです。
サイドスローからの快速球とシンカーで三振の山を築いた好投手でした。
by funatoku | 2004-12-24 14:16 | ヤクルト・西武(プロ野球) | Trackback | Comments(0)


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