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柳家小袁治「第64回 柳家小袁治の会」(6/26 池袋演芸場)

柳家小袁治師匠と言えば、今では落語界のブログ王の名に相応しい。アクセス・ランキングも
上位にあるという。毎日まめに更新して、客には分からない楽屋の様子を写真つきで解説、
落語家の生活や感覚が肌で伝わってくるような内容なので、人気があるのも当然だと思う。
私も毎日楽しみにしている。池袋での独演会に行くのは1年ぶり2回目。

三遊亭たん丈「平林」 現在44歳の前座さん。入門したのは42歳なのだそうだ。
「前座で介護保険払ってるのは私ぐらいで…」でも高座姿は初々しい、というか余裕無し。
小僧が字の読み方を尋ねた「学生さん」の口調が途中で「じいさん」に変わっちゃったり…。

鈴々舎風車「壺算」 コンプレッサーにかけたようなよく通る声。噺家として財産ですな。
壺は3円の設定。サゲは「3円お返ししますから、一荷入りをお持ち帰りください」

柳家小袁治「酢豆腐」 「今日、社団法人落語協会の総会がありまして…」と最新ニュース。
三遊亭円歌会長が退任して最高顧問。鈴々舎馬風副会長が会長に昇格。副会長は置かない。
「馬風師匠、“ネタの通りになりまして”なんて挨拶してましたけど、どうするんでしょうね」
十八番の「会長への道」はもう聞けないのかな。

昔は若い者が集まって飲むなんてことがよくありましたが、と「酢豆腐」に入る。
似た噺だけど三遊亭は「酢豆腐」、柳家は「ちりとてちん」と言われるが、プログラムによると
先頃亡くなった三遊亭円弥師匠に教わった噺とのこと。私は「酢豆腐は一口に限る」という
「酢豆腐」のサゲが好きなのだけれど、今日聴いたら流派というよりどちらかの方がニンに合う
という場合があるのではないかと考えさせられた。三遊亭円生師匠やその弟子円弥師匠のように、
歌舞伎で言えば荒事より和事を得意とする芸風だと、若旦那の異常なキャラクターが笑えるが、
小袁治師匠はどちらかというと男っぽい芸風なので、割とまともな人になってしまった印象。
出来れば小袁治師匠の「ちりとてちん」と聴き比べてみたいものである。

柳家三語楼「短命」 今秋、六代目柳家小さんを継ぐことになった三語楼師匠。私は寄席
定席より、独演会に行くようになって久しいので、寄席で見た覚えが無い。昔はこんな風に
記録をつけていないし、プログラムはすぐ散逸してしまう。という訳で実質的に初見である。
細身細面だが、顔立ちは確かに父親である先代に似てるかな。
自分は中央線の先の方、高尾に住んでいるという話を始める。確か婿入りしているはず。
電車の中で酔っ払いが女に「ブス」と言っている。怒った女が「あんたのような酔っ払いは
見たことない」。「俺の酔っ払いは一晩寝ると直るが、お前のブスは明日になっても直らない」
と恐らく定番であろう小噺から「短命」へ。何というのか淡彩画のような芸風という印象。
でも大変な立場だよなあ、小さんの息子。林家三平の息子とは全く違うプレッシャーだったかも。

笑組(漫才) 太ったかずおと細身のゆたかの二人組。デビュー当時はゆたかさんの方が
太っていたのだが、かずおさんが太りだしたので、「二人とも太っていてはマズイ」と
ゆたかさんは必死で痩せたという。ちょっと好きなエピソード。

柳家小袁治「青菜」 「わたくし事ですが、家の冷蔵庫が壊れまして…」とはブログでも
お書きになっていたが、何だか「青菜」のマクラには似合い過ぎているハプニング(笑)。
江戸の夏が伝わるような雰囲気で、小袁治師が演じると熊さんのガサツなカミさんも、
遊び心があってどこか粋な感じになるのが面白い。夏の噺としては私が特に好きな噺の一つ。
しかし、兄弟子・小三治に雰囲気が似てきたなあ。胃にもたれない後味の良い落語会だった。

*  *  *
お読み頂きまして有難うございます。一昨日深夜ご来訪者数が合計1万人を突破致しました。
極めて私的なメモのような内容なので、これだけアクセスして頂けるのは望外の喜びです。
お気軽にコメント頂けるとなお嬉しいかも。今後とも宜しくお付き合いお願い申し上げる次第です。
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by funatoku | 2006-06-27 02:31 | 落語 | Trackback | Comments(0)

立川志らく劇団・下町ダニーローズ第6回公演「はなび」(6/16夜 神楽坂・theatre iwato)

いや、泣けた。最前列で泣く客は演者に迷惑ではないかと心配はしたが、大いに笑い、かつ泣いた。

原作は座長立川志らくのシネマ落語「たまや」である。シネマ落語というのは映画通の志らく師匠が
創始したもので、洋画のストーリーを落語仕立てに翻案したオリジナルを70本程発表している。
何やらキワモノ風に聞こえるかも知れないが、これが実に古典落語のエッセンスを抽出した趣の
ある本格的な噺で、最近は聴く機会が無いもののかつて何度も「志らくのピン」で聴いている。
この「たまや」は映画「天国から来たチャンピョン」(私は未見)を下敷にした、なかなか見事な
人情噺に仕上がっていて泣かされた記憶がある。師匠自身も十八番と考えているようだ。

舞台は明治初頭、今は亡き「玉屋」を再興しようと「鍵屋」から独立した花火職人与五郎(柳家一琴)を
慕ってついて来た若い職人の辰吉(田中大輔)だったが、馬車にぶつかって急死してしまう。
自分が死んだことがまだ理解出来ない辰吉が三途の川に辿り着くと、神様(片桐仁)と死神
(原武昭彦)が現われ、辰吉の寿命はまだ残っていたので、死んだのは間違えだと告げる。
既に火葬された辰吉の身体には戻れないが、死にかけた誰かの身体に入れば生き返れるという。
で、その死体に選ばれたのが大きな呉服屋の主人徳兵衛(立川志らく)。金の亡者として有名で、
自分の長屋の住人を追い立てようとして恨まれていて、徳兵衛の妻(千宝美)と共謀した番頭
(コンタキンテ)に毒殺されてしまうのだ。辰吉が徳兵衛に“入る”と、意識は辰吉のままなので
長屋の連中に大盤振舞いを始めて見直され、長屋の娘お玉(酒井莉加)とは相愛の仲になる。
そして花火職人に戻ろうと与五郎にだけ正体を明かすのだが、これは本来ご法度で元の正体を
聞いた者は死神に取り憑かれて死んでしまうルールなのだ。与五郎は死を逃れたものの、
もう与五郎の妻おせい(柴山智加)には教えることが出来ない。おせいは辰吉の死以来悲しみに
くれてばかりいた与五郎が、急に「呉服屋の主人徳兵衛」と組んで花火を作り始めたのを心配する。
一方、辰吉が“入った”徳兵衛の運命も急転し、再び番頭に殺される運命になる。それを知った
徳兵衛はお玉に「また玉屋再興を手伝う男が現われるが、それが自分だ」と別れを告げる。
番頭に刺殺された徳兵衛から抜け出した辰吉、今度の死体はと見れば、鍵屋時代の弟分だった
吉三(吉野俊哉)で、玉屋を手伝うべく与五郎のもとに来てすぐに急死してしまったのだ。
今度吉三の身体に入ると、辰吉としての過去の記憶は消えてしまうと神様に言われて躊躇ったが、
死ぬよりはマシとばかりに身体に入る。急に蘇生した吉三を見た与五郎は辰吉が“入った”と知るが、
吉三にはもう辰吉としての記憶は無くなっていた。二人で協力して何とか成功させた隅田川花火
大会の日、偶然吉三とすれ違ったお玉はもしや「徳兵衛」ではないかと声をかけるが、もはや彼には
「徳兵衛」としての記憶が無いのである。二人はもう愛し合えないのか。しかし、そこで「徳兵衛」が
作ってあった隠し玉の花火が一発上がったのを見て吉三は突然名前を思い出す。「お玉~!」

最後にもう一つ落語的なサゲが入るが、ネタバレしてもいかんので自粛(こんなに書いて何だが)。
こうしてあらすじを辿ってみると、かなり込み入っているのだが、舞台では場面転換がスピーディー
かつ的確なのでストーリーはすっきりと頭に入ってくる(これ読んで分かり難いのは私のせいだ)。
どうも私は「リインカネーション」もの(そんな呼び方は無いだろうけど)に弱いみたい。
途中から涙が止まらなくなった。特に最初、辰吉が徳兵衛になったことを理解出来なかったおせいが、
最後の場面で夫に「確かに辰吉だったよ」と語る場面、これ書いていてもまた泣ける(ツボか?)
名演の柴山智加は「リインカネーションもの」で知られる大林宣彦映画の常連なんだってね。
私は大林作品を殆ど見ていないのだが、今度見てみるかなあ。柴山ファンになりそう。
ラーメンズの片桐仁、テレビで見た時には「テレビ向きじゃない芸」という印象を持っただけで、
ファンの熱狂的支持を冷ややかに見ていたのだが、今回面白さの一端が分かった気がする。
一時期のシティボーイズのように、美大生系のお洒落なファンがついて笑いが少ない不条理劇に
走ってゆくタイプかと思ってたら、コメディアンとしての存在感が予想以上に強かったのである。
どうも美大出身という先入観を私が持っていたようだ。不明の到り、今さらながら要チェック。
片桐の相棒役の原武昭彦。葬儀屋のような格好した死神として出て来るだけでもう可笑しくって。
あと阿部能丸、山咲小春(鍵屋夫婦)といった上手い脇役がいるのもこの劇団の強みですね。

それにしても昨年の「あ・うん」以来、下町ダニーローズは大変な充実ぶりである。
ブログには書きそびれてしまったが、昨秋の「あ・うん」もとても感動的だった。
しかし前回は客席が酷過ぎた。掛け値無しで空間が座布団一つ分しかなくて、全く足を伸ばせない
のだ。あれだけの芝居を見せるのだから、それなりの場所を選ぶ覚悟が必要ではないだろうか。
座長自らが「お客が難民のようになって」なんてギャグにしている場合ではない、と思っていたら
「あ・うん」は今年12月に劇場でキャストを代えて再演するとのこと。
今回は前回より客席がゆったりしたものの、私のいた最前列は地べたに座り、時々舞台に足を
伸ばす恰好だった。師匠、並びに制作の皆様、そろそろ他の場所を本気で探して下さいな。
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by funatoku | 2006-06-17 04:05 | 演劇・映画・展覧会 | Trackback | Comments(2)

メロン記念日コンサート2006「MEL-ON TARGET」(6/11夜 中野サンプラザ)

昨年末以来の単独コンサート。開幕前にはDJによりメロンメドレーのリミックスverが披露される。
せっかくの本番前なのにつまみ食いのような按配で、正直なところ私にはピンと来ないのだが、
毎回新たなものを取り入れようとするメロン記念日の意欲的姿勢の現われと解釈したい。
会場で会った知人と、ヤフオクでのチケット価格が今までより随分安くなったなどと立ち話をしたが、
場内はほぼ満席である。私の席(14列)からは2階席は全く見えないのではあるが。

01 THE 二枚目 ~ON MY WAY~ レーザーが飛び交い各自がゴンドラで降りてくるという、
いつになく派手な登場。金がかかりそうなセットだと心配になるのは貧乏性だなあ(苦笑)。
02 恋の仕組み。 最初の衣装は銀色の上下。

MC 柴田(挨拶の途中で)「今日は力の余り…、ん?あれ?」

03 電話待っています ここから青い衣装に変わる。
04 刹那さ Ranking

MC 斉藤「今年は2月、3月にミュージカル、軌道に乗ったのでは…」

05 お願い魅惑のターゲット 今回のコンサートに合わせて発売された新曲。
「ポジティブ・ロック」なんて言ってたけど、2曲とも捻りの無いシンプルなロック曲。
06 Crazy Happy! とは言え、作詞作曲はおろかCDのどこにもつんく氏の名前は無く、
会場・通販のみでの発売。ファンのみを対象にした“演歌型”の歌手活動になっていくのだろうか。

MC 柴田「スタンドマイクのロックってカッコいいね」

07 愛メラメラ 恋ユラユラ(斉藤) 扇子を小道具に熱唱。ハマる曲調。
08 香水(大谷) 柴田のソロ曲だが大谷の声で聴くのも良い。
09 告白記念日(柴田)
10 二人のパラダイス(村田) ピンクの衣装にパラソル持ってガールポップ風に。

MC 一人づつ登場して近況など。
村田めぐみ「私のそっくりさんがいるらしいんです。42歳の男性なんですけどね」
大谷雅恵「(松浦亜弥の)先代役で9月公開の『スケバン刑事』に出演しました。ポスターでは
渋谷が炎上してるんですけど私のせいです(笑)」
斉藤瞳「今年は色々な役に出会えました。『魔法のトランプ』の半蔵門瞳(笑)。(会場の
半蔵門コールに)みんな半蔵門好きなのは分かるけど。『ガールズ・ナイト』のマゼンダ」
柴田あゆみ(登場しながら斉藤に)「お姉さま!…何だっけ。セリフ忘れちゃった」会場に起こる
失礼な(笑)“ガチャピン”コールに応え「ガッチャピーン……、中途半端になっちゃったじゃない(怒)」
「(今年前半印象に残ったのは)『魔法のトランプ』。メンバーやスタッフや支えられて…」
と感慨深そう。上演直前に急遽後藤真希降板により“後藤真希役”を演じるという難役だった。

11 レモンタルト ここから柴田=赤、斉藤=紫、大谷=緑、村田=青の衣装に。
12 キライ、スキスキスキ ホント、ウソウソウソ ポップなアルバム曲が続く
13 ラストシーン
14 夏
15 遠慮はなしよ!
16 さぁ!恋人になろう この辺が後半の山場。
17 かわいい彼

場内の盛大なアンコールに応えTシャツに皮パンのロッカー風衣装で登場。

EC1 さあ、早速盛り上げて いこか~!!
EC2 This is 運命 最近原曲とは構成を変えたバージョンでやることが多いなあ。

MC 柴田「幸せもんだよ!」いえいえ、こちらこそお世話になってます(右上の写真)。

今回は新曲の発表もあり、全体としてロック風味がベースになったコンサートになった。
次は夏、どのようになライブになるのか楽しみ。
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レコード屋では売ってません。レコード屋って言わないか、今。CDショップという言葉も熟してないけど。
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by funatoku | 2006-06-15 02:29 | メロン記念日 | Trackback | Comments(2)

西武vs東京ヤクルト(6/7 インボイス西武ドーム)

私がヤクルトファンになったのは、71~3年の三原脩監督時代だから30年以上になる。
そのヤクルトを78年に初優勝に導いた広岡達朗監督が、82年に西武の監督に就任してから
西武も応援するようになった。西武沿線に住んでいたからファンになったのではないのである。
80年代の西武黄金時代の頃のヤクルトは何とも覇気の無いチームだったので、地の利も
あって私は西武球場に通うことが多かったのだが、90年代に入ると西武野球に破綻が見え
始める一方、ヤクルトは野村克也監督のもとで上位を狙えるチームに成長してきた。
以来、私はどちらのチームも同じように応援している。甲乙はつけ難い。

春夏の甲子園のようにどちらのチームのファンでない場合は純粋にゲームを楽しめる。
しかし、両方のファンである場合、どのような姿勢で試合に臨めばいいのだろうか。
自分でも判然としないまま18時過ぎに球場に到着した。チケット売り場の前で首をひねる。
さて…と少し考えて三塁側ビジター席を買うことにした。空いていそうなのと、西武先発予想が
聞いた事の無いギッセルだったので、ヤクルト館山昌平の方が有利と見たためでもある。

入場してみると案の定、1回表に既にクリストファー・ギッセルは1失点している。
長身だが球速は無い。速いテンポで投げ、低めに球を集めるのが身上の投手のようだが、
結構抜けた球も多く、ヤクルトの1番青木宣親あたりには芯で捉えられている。一方、ヤクルト
先発館山はサイドスローからの速球に力があり、カブレラ、和田一浩がタイミングを外されている。
ところが分からないもので3回裏館山が崩れる。西武の1番福地寿樹の3点本塁打で逆転、
更にこの回2死球と大荒れで2点を追加され5-1。続く4回裏、福地が二盗を決めた後、3番
中島裕之の適時打で6-1と西武ペース。4回までギッセルに7安打しながら初回の1点に
抑えられたヤクルトは、5、6回に得点してようやく6-4となって終盤に期待をつなげる。
7回は勝負の最後の分かれ目だった。ギッセルから交替した三井浩二は三人で片付けたが、
古田敦也監督は素人目にも疲れが見え始めていた館山を続投。おやおやと思ってる間に中島に
2点本塁打を食らい8-4、万事休した。石井弘寿が登録を外れているために交替機を逸した感は
否めない。最後は今年好調の石井貴、小野寺力の西武リリーフ陣が1回づつ危なげ無く抑えた。

福地寿樹は13年目。広島で主に代走、守備固めをしていて、今期直前西武に移籍した。
プロ入り初めてのお立ち台だったとのこと。ヤクルト青木は4安打猛打賞、宮本慎也は5回
ギッセルから右足に死球を受け退場。ヤクルト12安打、西武11安打の乱打戦だったのに、
試合が3時間かからず9時前に終了したのは、ギッセルの投球テンポが速いためだろう。

で、私の個人的な感想だけど、やはり球場での野球観戦はどちらかを応援した方が良いなあ。
「どちらも好き」というのでは、もう一つ消化不良の感が残るのである。

【7日・インボイス】◇5回戦・西武2勝3敗◇観衆12,303  試合終了
    1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
ヤクルト 1 0 0 0 2 1 0 0 0 4
西武  0 0 5 1 0 0 2 0 X 8
[勝]ギッセル 3試合2勝
[敗]館山 5試合1勝3敗
[本]福地3号3ラン(館山・3回)、中島10号2ラン(館山・7回)
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シーズン途中で来日し、1年だけで去る外国人選手は選手名鑑(印刷媒体)に名前が残りません。
ギッセル投手はどうなるでしょうか。78年生。196cm96kg。右投右打。

<6/27追記>25日のロッテ戦(7-2)、ギッセルは完投で3勝目をあげました。121球、被安打6。
この試合が2時間40分で終了したのは、ギッセルの早い投球テンポの結果に他なりません。
本人も「打者は読みにくいはず」と言っているようですし、日本野球に一石を投じたと思います。
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by funatoku | 2006-06-08 15:07 | ヤクルト・西武(プロ野球) | Trackback | Comments(0)

立川談志一門会(6/3 保谷・こもれびホール)

この会場「こもれびホール」は旧・保谷市役所、現・西東京市役所保谷庁舎に隣接している。
以前にも書いたが、私は中学一年まで保谷市の南端で過ごしたので、懐かしい場所である。

立川志の吉「金明竹」 調布在住なので保谷は距離は近いのだが、一旦都心に出たら1時間
40分かかってしまったとのこと。時間は読みにくいけどバスで北上した方が早いのでは。

立川談修「肥瓶」 富士町在住というからすぐ近所ですな。

立川談春「鰻の幇間」 志の吉は志の輔兄さんの弟子なので調布に住んでいるが、談志の
直弟子はみんな談志宅がある(今も家はあるが殆どいないようだ)練馬近辺に住んでいて、
ひばりが丘の(故・桂)文治師匠の所へ師匠の使いで行ったりしていた。
ただし、保谷で降りるのは今日初めてだった。「大東京市?そんなに偉くないか」
保谷駅からバスに乗ったが、婆さんが狭い道をはみ出して歩いていてバスが進めない。
ようやく隅に寄った婆さんがバスに向かってニコリと笑顔を見せる。と今度は自転車の
おばさんが真っ直ぐこちらに向かって来て、ギリギリでまた笑顔でよけてゆく。
「こっちはバスだよ。保谷の住民は車を恐れないね。何かに似てると思ったらインドの牛(笑)」

そんな笑顔を見て思いついた噺、と本題へ。ショボクレた幇間の噺なのだが、談春師の手に
かかると何やらひとかどの芸人のような趣が出てくるのが面白い。
客に騙されたと判った幇間が、「自分の金を出すなら、この店には言いたいことがある」
「2階の座敷で子供が手習いしていて座敷童子かと思った」「酒を飲んだらジャリジャリ
していて、酒を凍らせて何が面白い」「しかも漬物はキムチ」「厚いエイヒレかと思ったら
中国産の“田鰻”」「“タイ米が安く手に入って”」「手洗いに入れば“にんげんだもの”」
この辺りどちらかというと志らく師がやりそうなギャグの連発で笑わせられた。

立川談志「ずっこけ」 「うちはすぐそこの小関というところで」「とにかく元気じゃないんです。
酒と睡眠薬の日々で、昔はラリるために併用したのに、今は寝るために睡眠薬を呑む。
動機が不純だ(笑)。今日のお客さん“談志の最後の舞台見ましたよ”になるかも。
“ええ、何だか寂しそうでした”なんて」
酒飲みの鶏上戸、壁塗り上戸、更に先代馬風ネタで交通整理、ボクサーの酔態など酒の枕へ。
グデングデンの酔っ払いを家に送ったら家の人「車椅子はどうしました?」
金の便器がある家で飲んだ酔っ払いが翌日訪ねると「チューバにウンコしちゃった人が来たよ」

枕の延長のようなような口調で本題へ。「居酒屋」の続きで店の小僧にからむ酔っ払いが
家に連れ帰られる場面。何十年ぶりとのことだが、昔から聴いてる人によると家元(その頃はまだ
家元じゃないが)が軽い噺で済ませる時は「ずっこけ」「権兵衛狸」が多かったらしい。
警官の敬礼を「仁丹の広告みたい」がウケないと、「人の仁丹を寒からしめる」と呟く。
「車椅子はどうしました?…いえこっちのことなんですが」
女房は毎晩飲んでるとは知らなかった「昨晩初めてシラフで帰って来たんですよ」
「これがサゲなんですけどね」

小噺。酒場で独り酒の男。遠く離れた親友の分ということで盃を必ず二つずつ並べていたが、
ある時から盃を一つしか置かなくなる。不思議に思って訳を訊くと「俺が禁酒したんだ」
最後に「バスで帰りましょう。バスを待つ間は余計なことを考えなくなるのがいいよ」
でも来ないんだ、バス。この辺のバスは夜が早くて、21時3分発が三鷹行きの最終だった。

*   *
しばらく更新出来ませんでした。落語や温泉には行っており書くネタが無い訳ではありません。
パソコンが壊れている、個人的にも何やらバタバタ…、体調ももう一つ、久々に2ちゃんねるに
入り浸ってしまったなどと幾つか理由はあるのですが、最大の理由はだんだん長文化してしまった
ため書く時間が取りにくくなったということですね。このブログを始めた頃はPHSで入力することが
多かったのですが、ノートパソコンを導入してからご覧のようにだんだん長くなりました。
読まれる方には短い方が良いとは思いますが、短い文は「まとめよう、上手く書こう」という意識が
透けて見えてしまうので(これでも・笑)、自分が読み返す分には長い方が読みやすかったりします。
ともあれ、来月頃から短い文で更新頻度を上げる方向で再開したいと思っております。
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by funatoku | 2006-06-05 15:28 | 落語 | Trackback | Comments(0)