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「多摩源流 小菅の湯」(山梨県北都留郡小菅村)

そういうわけで、その週末には「小菅の湯」に行って来た。
ここは十年程前に私が日帰り温泉ファンになるきっかけになった、思い出の温泉である。
当時はまだ東京近郊の日帰り温泉自体がそう多くない頃だったのだが、その後あちこちに
日帰り温泉が出来ると、ここからは足が遠のくようになってしまった。
最大の理由は営業時間の短さ。11~3月は6時(受付は5時まで)、それ以外でも7時閉館
(受付は6時まで)なのだ。1時間遅くまで営業している隣村の「丹波山温泉のめこい湯」ですら
短いなと感じるのに、ここの営業時間はいかにも「お役所仕事」的。

などとのっけから文句を書いてしまったが、それ以外は誠に結構なのである。
建物はきれいで、内風呂もゆったりしており、サウナなども充実。露天風呂も開館時より
リニューアルされて広くなっている。アルカリの泉質も温泉らしくて良い。
私は利用したことはないが、食堂などの施設も概して評判が悪くないようだ。
安心してお奨めできるクオリティの高さなのだ。
ただし、交通の便は宜しくない。青梅線の奥多摩駅から一日5本の西東京バス、さらに途中で
小菅村営バスに乗り換えて計約60分。中央高速八王子ICからは1時間半位かな。
大月ICからだと距離は近いが、国道ながらかなりのワインディング・ロードである。
これ程の温泉がもし便利な場所にあったら、どれだけ混雑することか…。

今回私が行ったのは3連休中日の閉館間際で、五月蝿い子供連れなども若干いたものの、
空いていた。ぬる湯の五右衛門風呂に浸かりながら、友人と「こんなのが庭に欲しいねえ」
などとアホな会話をしていると、時の経つのを忘れそうになってしまう。

帰り道、これも久しぶりに奥多摩湖畔のラーメン屋「のんきや」に立ち寄ることにする。
ここは7時閉店なので、よく行く「のめこい湯」の帰りでは間に合わないのである。
豚をベースにした、なかなかパンチの利いたラーメンだったのだが、久しぶりに食べたら
随分まろやかになった印象がある。奥多摩湖の眺めが良い店でもあり、こちらもお奨め。
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by funatoku | 2006-01-30 16:45 | 旅日記・温泉・鉄道 | Trackback | Comments(0)

つるつる温泉(東京都西多摩郡日の出町)

昨年は正月3日、箱根駅伝を見終わってから、勝沼の天空の湯に行った。
今年も3日に行こうかとも思ったが、天気も今ひとつだし、出来れば近くに行きたい。
という訳で、前から気になっていた「つるつる温泉」に初めて行ってみることにした。

中央線立川で青梅線に乗り換え、5つ目の拝島から五日市線に乗り約20分。
終点の武蔵五日市駅前に「つるつる温泉」行きのバスが待っている。
これが遊園地を走っているような蒸気機関車を模したバスで、かなり目立つ。
乗るのがこっ恥ずかしいという意見も聞くが、なーに、乗ってしまえば見えません。
などとエッフェル塔を語るモーパッサンみたいなこと、言ってますが…、私はそれよりバスの
サスペンションが硬いのか、結構揺れるのが気になる。ガタガタと揺られること約20分。
平井川の谷間を遡り、斜面に建っている「つるつる温泉」に到着する。

普段から混むという評判があり、まして正月休みということである程度予想はしていたものの、
かなりの混雑ぶりだ。入場制限は無かったが、むしろ制限した方がいいと思われる位で、
洗い場には順番を待つ人が並び、露天風呂は文字通り芋を洗うような状態である。
余り落ち着ける雰囲気ではないので、1時間後のバスで切り上げることにした。
どうやら観光地として知名度を上げた割には、浴場が小さいというのが全ての原因のようだ。
混んでいるところを見ると人気はあるのだろうが、何となく不満が残る今年初の温泉行だった。
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by funatoku | 2006-01-30 15:30 | 旅日記・温泉・鉄道 | Trackback | Comments(0)

「一乃屋」(国分寺市)の鴨汁うどん

私が今まで一番長く住んでいたのは、東京都東村山市である。ところが、その東村山市が
うどん好きの間で“聖地”とまで呼ばれている街であることを知ったのは、東村山から転居して
何年も経ってからである。住んでいた当時はまだ若くて、同じ麺類ならうどんよりラーメンの方に
関心が高かったせいかも知れない。しかし、自分の街の名物を知らなかったとは我ながら不覚。
それどころか「多摩うどん」或いは「武蔵野うどん」と呼ばれるジャンルがあること自体を全く
知らなかった。多摩地区に昔からそんなにうどん屋が多かったという印象も無いんだけどなぁ。

ともあれ、この「多摩うどん」は、太くてゴツい麺で、肉の入ったつけ汁につけて食べるのが特徴の
ようで、薄味でツルっとした讃岐うどんや関西うどんとは、全くの別物の野趣に富んだうどんである。
中央線国分寺駅から程近いこの「一乃屋」(かずのや)は、看板は蕎麦屋なのだが、多摩うどんの
名店として人気がある。そして客の半数以上は「鴨汁うどん」(1,150円)を注文する。

ザルに乗った麺は結構大盛りである。どういう訳か多摩うどんの店は概して量が多いようだが、
元々店屋物というより家庭料理をルーツとしている名残りなのかも知れない。
この店は多摩うどんの中では滑らかな麺なので、ツルツルと手繰っていける。
そして、鴨肉とピースのネギがたっぷり入った暖かいつけ汁、これが絶品。
つゆの色は黒っぽく、鴨肉の旨味が実に濃厚だ。最初はちょっと驚くが、癖になる味である。
そこらの「鴨南蛮」しか知らなかった私は、本当の鴨の旨味をこの店で初めて知ったとも言える。
すっかりハマってしまい、この店に来ては「鴨汁うどん」ばかり食べているので、他のメニューを
知らない(だから、果してうどんしか知らない蕎麦屋の紹介をしていいものか迷ったのだが)。
濃すぎると思われるなら、一緒に出されるおろし生姜を溶いてみると、別の風味が出てくるのだ。
あー、書いてたらまた食べたくなってきた。昨日食べたばっかりなのに…。

店内は座敷だけで、外には値段の表示も無く、様子がわからないので入り難いかも知れない。
突き出しとして供される漬物もなかなかで、これをつまみつつビールの小瓶を飲み、
スポーツ新聞なんぞ読みながら、うどんを待つのも、また愉しいひと時なのである。
国分寺市南町3-4-18 11:30~14:30 17:00~20:30 日祭休 土曜昼~15:00
国分寺駅南口から国立方向にバス通りを2、3分、不動産屋「ミニミニ」の角を左折してすぐ右側
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by funatoku | 2006-01-29 23:33 | 酒場・飲食店 | Trackback | Comments(0)

ほったらかし温泉(山梨県山梨市)

とにかく景色が素晴らしい。「ほったらかし温泉」の魅力を画像無しに伝えるのは、私の文章では
困難なので、HPの画像を拝借するが、読者諸兄も騙されたと思って、公式HPや、各種の
温泉案内サイトでこの温泉の項目を御覧ください。どうです、見ましたか?
実際の景色はその写真の何倍も素晴らしいのです。私は美しい風景写真を見て、こんな所に
行ってみたいと思って、実際にそこへ旅したことが何度もあるが、行ってみるとガッカリ…、
というかプロの風景写真家の技術に改めて感心させられることの方が多かったものだ。
しかし、ここは違う。写真ではここの風景の雄大なスケール感がなかなか出ない。

甲府盆地を見下ろす北縁の丘の上に位置し、正面には御坂山塊越しの富士山がデーンと。
露天風呂にゆったりと浸かったまま、そんな景色を眺められるのだ。わずか五百円で。
夜は甲府盆地の夜景が美しいし、眺望が開けているので四季折々に風景を楽しめる。
月夜の晩にくっきりと見えた富士山のシルエットに息を呑んだこともあった。

温泉施設自体は景観のいいところにあるのに、肝心の浴槽は塀に囲われていて眺めが良くない
などというケースが多いのだが、ここはとにかく、いかに風景を見せるかを工夫している。
地元の人は自分たちが毎日見ている風景の価値に意外に鈍感と、感じることが多いのだが、
ここの発想はコロンブスの卵と言っても良いかも知れない。
しかも最近、朝焼けの風景がこれまた素晴らしいということで、営業時間を日の出1時間前から
に延長してしまった。さすがプロの発想と言いたいが、ここまでやるプロは滅多にいないよ。

その代わりと言うのか、温泉のあとは寛いで料理をなんていう方には全く不向き。
露天風呂は立派だが、内風呂は合宿所のようだし(これでも広くなったのだ)、外には飯場の
ようなプレハブ休憩所があるのみ。まさに「ほったらかし」状態。
泉質もまあ標準以上とは言い難く、いわゆる温泉通の方々は、高評価は付けないかも知れない。
あと、混んでいることが多いのも難点。一昨年、今日なら空いているだろうと、台風接近中に
ここに駆けつけたことがあった。確かに我々以外の客は殆どいなかったけど、雨が強くなって
きて肝心の景色が見えないの(笑)。それでも笠をかぶって露天風呂に浸かったものだ。
まあ、露天風呂が広いので、多少の混雑なら待たされるようなことは無いとは思うけれども。

中央道勝沼ICから25分、笛吹川フルーツ公園・富士屋ホテルの先。最寄駅は中央本線・山梨市駅で新宿から特急で約90分。ただしバス便は無く、タクシーで二千円位とのこと。
私が久々に行ったこの日は暮れの29日。午後に新宿で落語、夜は山梨で露天風呂に浸かるという、
私の贅沢フルコース。半日で両方行く人は余りいないでしょうなあ。b0058309_15222192.jpgb0058309_1522518.jpg
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by funatoku | 2006-01-24 15:24 | 旅日記・温泉・鉄道 | Trackback | Comments(0)

入船亭扇遊・春風亭正朝二人会(12/29 新宿末広亭)

子供の頃、年の暮れに行った寄席の雰囲気が忘れられない。誰が出ていたか、何を演ったか
は殆ど覚えていないのだが、噺のマクラでも「この忙しい中、寄席にお越しのお客様、
余程家にいられない事情がおありのようで…」などとやっており、実にいい雰囲気だった。
寄席が一番賑わうのは正月なのだが、私は断然暮れがいい…、などと思っていたが、実は
それ以来、暮れに寄席に行っていなかった。私も世間並みに忙しくなった、という訳ではなく、
普段サボっているので、そのツケが年末に回って来ているだけという説も…。

ともあれ、さて、久々に暮れの寄席に行こうとして目に付いたのがこれ。この日の夜の部は
柳家権太楼、柳家さん喬という寄席の人気者の二人会なのだが、当日券の為に寒空の下で
並ぶなんていう野暮なことはしたくない気分。その点こちらの二人は実に“程がいい”。
末広亭には改装後初めて。全席自由席で二階に案内され、最後列舞台に向かって左端に着席。

春風亭正朝「風呂敷」
入船亭扇遊「文違い」
林家正楽(紙切り)
入船亭扇遊「かつぎや」
春風亭正朝「薮入り」

改装はしたもののエアコンの効きは相変わらずで、一番上に座っているとポカポカと暖かく、
「文違い」の途中で白川夜船…。そういや扇橋師匠の時も、時々眠ってたなあ。
この師弟、意外にリズムが似ているのかも知れない。
「かつぎや」はいかにも正月先取りの雰囲気で、「薮入り」も正月らしい噺である。
年末気分を味わうには場所といい、演者といい申し分無い。来年も再訪したいものだ。
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by funatoku | 2006-01-24 15:11 | 落語 | Trackback | Comments(0)