百観音温泉は前から気になっていました。関東平野の真ん中の埼玉県に、何やら結構な温泉があるというのはネットでも散見していたのですが、私が一番気になっていたのは「東北本線東鷲宮駅から徒歩3分」というところ。関東に日帰り温泉は数多いものの、駅前温泉と呼べるのはそう多くありません。私は車を持っていないので、どうしても公共交通機関で行けるところを中心にして脳内地図を描いてしまうのですね。
過日夜、私は東鷲宮駅に降り立ちました。下りホームは地平にあり、上りホームが高架になっています。工事中というわけでもなさそうで、不思議な造りだと思いましたが、後から調べたらこの駅の由来に関係していました。東鷲宮はまず貨物駅として昭和56年に開業し、旅客駅としては翌57年に営業を開始しています。貨物駅は上り線側にあって、下り線から分岐する貨物線が上り線の通行の支障にならないように、上り線だけ高架にして立体交差させたのだそうです。しかし、昭和61年には貨物駅が廃止されて、その土地は転売されてしまったために、地平と高架に分かれた二本のホームだけが残されたのです。国鉄末期の負の遺産というわけですね。 さて、降りてはみたものの、駅前の薄暗いロータリーには数台のタクシーが停まっているだけで、温泉らしき看板は見当たりません。はて?と思って、駅にある地図で温泉の位置を確認してから歩き始めました。3分というのはちょっと大袈裟で、まあ5、6分はみた方がいいでしょう。住宅と畑が混在する場所に百観音温泉はありました。駐車場には熊谷や春日部ナンバーの車が並んでおり、電車で来る人はそれほど多くないのかも知れません。建物は2階建てで2階は食堂になっているようです。 内湯は狭くて混んでいるので早速露天風呂に入りましたが、ちょっと浸かっただけでもなかなか“濃い”泉質というのが伝わってきます。ナトリウム塩化物強塩温泉とのことで、わずかに褐色がかっており、この日使ったタオルを帰宅後に干している時にも独特の温泉臭が漂っていました。源泉の湧出量が毎分2250ℓというのは、箱根あたりでは100ℓ未満の温泉が多いのに比べると驚異的な水量で、温度も57度あって加水も加温もしていないのだそうです。これほど本格的な温泉に山手線の駅から普通電車に乗って1時間で行けるというのは驚きでした。 しかし、まあ何と言っても住宅街にあって露天風呂が天幕で覆われていたりするので、景色は望めず風情はありません。また湯温が高めなので、ぬるい湯が好きな私は長風呂が出来なくてちと物足りません。わざわざこのためだけに来るかというと微妙ではありますが、大宮方面に行った時には是非また立ち寄りたい温泉でした。 そして、帰り道には十条の「斎藤酒場」へ。年末には大混雑でしたが、この日は時間が遅かったせいか空いていました。ここのポテトサラダは200円なのにかなり量が多くて、スーパーで同額のサラダを買うより得なので、土産に持って帰りたいくらい(笑)。風呂上りのせいか酎ハイが進んで、閉店間際まで居座ってしまいました。 (30日)午前中は晴れて暖かかったのに、昼になったら急に雨が降って気温が下がってきました。天候がいささか不安ではありますが、今年最後の日帰り温泉に出発しました。行き先はまず那須・北温泉。那須温泉郷から更に山間部に入った一軒宿の秘湯です。今日は運転しないで済みそうなので気楽ですが、運転する友人も私に輪をかけて呑気で、北に向かうのに冬タイヤを装着していません。
埼玉南部で豪雨に見舞われたものの東北道は順調で、栃木県に入る頃には時折日差しも見えるようになりました。那須インターで降りて、真っ直ぐに湯本温泉方面へ。来る度に思うのですが、那須の街道沿いはメルヘンチックなレストランなどが建ち並んでいて、ちょっと変。名前だけ見るとラブホテルのような土産物屋とか、何だか箍が外れちゃった感じ。 そんな街道のどん詰まりの那須湯本温泉、硫黄が臭う殺生石を越えて、有料道路に入ると外の気温は氷点下になります。有料道路を外れて1キロほど下る道は一部凍結していますが、何とか通り過ぎると駐車場があります。ここからは500mほど徒歩で渓谷に下ることになりますが、これがなまじ舗装してあるので、凍結して危ないのです。私は雪道対応の靴を履いていたのに、見事に転倒してしまいました。 北温泉に来るのは99年6月以来、2回目になります。前回は1泊しましたが、今日は日帰り。ここは午後4時までに入館すれば、6時まで入湯出来るのです。まず河原の湯という露天風呂、更に入り口前のプール風呂に浸かります。雪はそれほど積もっていないし、渓谷の夕空は見えているのですが、気温が低い上に風がとても強いので、露天風呂の温度が低くなっているようです。長風呂していると身体が冷えてきそうですが、なかなか湯から上がれないというダブル・バインド(笑)。意地で眺めを楽しんでから、最後は内湯で温まりました。 ここは元々知る人ぞ知る秘湯であって、脱衣所も狭いし、洗い場もありません。今回見た限りでは、前回はいなかったような混浴を躊躇う女性客や家族連れもいたりして、段々客層が広がってきているようでした(女性専用の風呂もあります。念の為)。 さて、まだ時間があるのでもう一軒ハシゴ。車で30分ほどの千本松牧場にある千本松温泉。こちらは初めての来訪になります。千本松牧場は明治の元勲・松方正義が開拓した歴史ある牧場で、その一角にあった従業員用の温泉を平成15年に一般公開したのが、この千本松温泉なのだそうです。 受付ロビーなどは簡素な作りですが、中に入ると露天風呂はなかなか広くてライトアップされた庭園まであって立派です。湯質はちょっと鉱物系の手触りがあります。しかも、源泉かけ流しで加熱していないので、夜24時まで営業しています。なかなか東北道方面に来る機会は少ないのですが、ここは是非ローテーションに入れたいと思いました。 温泉のハシゴをしてさすがに空腹になってきたのですが、千本松牧場のレストランは年末ということで早仕舞い、車で3分の西那須野塩原インター周辺にはレストランは全く無いので、東北道上河内サービスエリアで夕食をとりました。 日帰り温泉に限らず、せっかく眺めがよい場所にあるのに、肝心の露天風呂は目隠しの簾に囲まれていて眺望も無いような温泉も少なくない。何とも勿体無いなあと思う。
東京から近くて、高台にあって眺めが良い露天風呂の一つがこの「藤野やまなみ温泉」。 西側が開けているので、露天風呂に浸かりながら沈み行く夕陽を堪能するという贅沢を、都心からわずか1時間半で楽しむことが出来る。 実はこの「藤野やまなみ温泉」は、以前このブログに書いた「秋山温泉」や「いやしの湯」にも近い。「秋山温泉」は私がこのエリアで最初に行った温泉だが、今となると露天風呂がやや狭くて眺めも無いし、塩素臭い。出来たのが新しい「いやしの湯」は露天風呂は広いが、アプローチは一番悪い。今まで「藤野やまなみ温泉」に行く機会が少なかったのは、もっぱら営業時間の短さが原因で、閉館が8時だったのである。 ところが、運営していた津久井郡藤野町がこの2月に相模原市に合併されると、営業時間が延長されて9時閉館になった。この1時間は実に大きい。民間企業の運営に変更されたことが原因なのかも知れない。とにかく、これで金曜の終業後にもここに駆けつけることが出来るようになったのである。今までは金曜夜には「秋山温泉」に来ていたのだが、今後はもっぱら露天風呂が広くてアプローチも良い「藤野やまなみ温泉」に来ることになりそう。「秋山温泉」はよっぽど工夫しないと先行き危ういかも。 ただ、週末に来ると混雑している場合が多い。「源泉かけ流し」を謳っていて、ぬるめの湯。 中央線を高尾から二つ目の藤野駅からバス10分。中央高速相模湖ICからは20分。 新宿1736→(通勤快速)→1806立川1810→1830高尾1831→1844藤野1850→1858やまなみ温泉入口2040→2050藤野2113→2126高尾2127→(特別快速)→2217新宿 平日夜ならこのように立ち寄りが可能。帰りの終バスがあと15分遅ければ、往路で一本遅いバスに乗っても温泉に一時間いられるのに惜しい。 ![]() 「週刊文春」07年3月15日号、葛西敬之氏(JR東海会長)と阿川佐和子さん(エッセイスト)の対談(阿川佐和子のこの人に会いたい)の冒頭部分から引用。
葛西 新幹線の「のぞみ」は阿川さんが命名されたんですよね。ご記憶ありますか? 阿川 深くありますっ!名前を決める委員に選ばれて伺ったら、すでに「希望」「きらら」「つばめ」「エース」などの候補が幾つかあって……。 葛西 二十ぐらいあったんですね。 阿川 私はノーアイディアだったから列車好きの父に相談したところ、「一つだけ言っておく。日本国鉄の列車の名前は歴代すべて大和言葉でつけられてきた。候補の中では『つばめ』しかないなあ」と。でも「ひかり」より速い新幹線が「つばめ」ってわけにもいかないって話になり……。 葛西 僕もそう思いました(笑)。ただ漢語も英語もカタカナもよくなくて、伝統を守ったほうがいいという阿川さんのお父さまのご意見はその通りだとも思っていました。 阿川 委員会では「希望」と「太陽」が有力候補になっていたんですが、私が最後に「一応父からの伝言なんですけど、日本の列車の名前は大和言葉で付けられてきたそうです。『希望』を大和言葉にすると『のぞみ』ですね」とだけ申し上げたんですよ。そうしたら「あ、そうですね。考慮に入れておきましょう」と。まさかそれが受け入れられるとは思ってなかったから、決まったときは「ウソッ、どうしよう!?」って慌てました(笑)。 葛西 僕は「のぞみ」は速度に関係ないコンセプトなのが、非常にいいと思いました。 阿川 今だから言えるようになったけど、最初の頃は友達が「今度の新幹線『のぞみ』だってさ。ダサ~い!」とかバカにしてたから、私がつけましたっていえなかった(笑)。 葛西 お陰さまで「のぞみ」がすっかり定着してよかったです。 阿川 名前って定着するもんですねえ。(後略) 知らなかった。この連載は全部書籍には収録されないようですが、日本鉄道史の一級史料ですね。 「きぼう」は昭和34~46年に運行された修学旅行専用列車名、「太陽」は前例が無い。 でも、この委員会に鉄道ファンの阿川弘之氏ではなく娘の佐和子さんを呼んだのは何故かな。
相模原市の「いやしの湯」は昨年5月オープンしたばかりの新しい日帰り温泉である。
などと書くと相模大野あたりの郊外型スーパー銭湯なんかを想像されてしまいそうなのだが、 今年3月20日、ここは相模原市に合併するまでは神奈川県津久井郡津久井町だったのである。 最寄り駅は中央本線で高尾から二つ先の藤野になる。駅前から神奈川中央交通バスのやまなみ 温泉、奥牧野行きに乗って15分程のやまなみ温泉下車。更に藤野町営バスに乗り換えて 12分程の奥相模湖下車徒歩5分程で到着する。かつてはやまなみ温泉から先も神奈中バスが 走っていたのだが、不採算のため廃止されて町営バスに転換されたのだ。しかしながら、 町営バスは平日9往復、土休日は4往復しかないので、時刻を予め確認しておく必要がある。 私が乗った夏休みの午後もやまなみ温泉で乗り換えた客は二人。地元の奥さんらしい中年女性が 一つ目の停留所で降りてしまうと、私一人を乗せたバスは人家も見えない山道を辿って行く。 この利用状況ではいつまでもつのか危ぶまれる。私の乗ったバスの終点は奥相模湖だったが、 一部のバスは1㌔強先の国道413号線(通称道志みち)の東野まで出る。東野からは国道 413号を津久井湖畔三ケ木まで走るバスもあるのだが、平日5本、土休日2本とこちらも 風前の灯。国道が拡幅・整備されたことで、バス離れがすっかり進んでしまったようだ。 都心からは電車・バスで行っても、車で行っても約2時間なのだが、これだけ利便性に差が あると、前者のファンの私でもさすがに車利用をお勧めせざるを得ない。 ともあれ、奥相模湖のバス停から分れ道を下った道志川の谷間にこの「いやしの湯」がある。 大きな施設ではないが、入ってみると浴場は結構ゆったりしている。岩風呂と檜風呂を男女で 1週ごとに交代しているそうで、私が入った檜風呂はまだ新しいせいか檜の香りが強かった。 内湯の浴槽は源泉と加熱の二つで、源泉は35度くらいとぬるめ。露天風呂の広さは特筆して おくべきだろう。20人入っても余裕である。せっかく渓谷にあるのに、露天風呂の目の前が 目隠しで遮られているのが何とももったいないが、これは構造上難しい注文かも知れない。 「青根緑の休暇村」という施設と隣接しており、そちらでは宿泊することも出来る。 この日、私は友人とここで待ち合わせて、数キロ先の「青野原オートキャンプ場」へ行った。 翌朝の予定があるので、私だけ夜中に三ケ木までタクシーを走らせ、そこからバスで橋本駅に 出るという慌しい行程だったのだが、久しぶりに花火をしたりして、キャンプの気分だけでも 味わうことが出来た。川原で敷地がゆったりとしたキャンプ場のようだった。 尚、相模原市は政令指定都市を目指しており、「いこいの湯」もキャンプ場も遠からず 「区」に昇格(?)するはずである。バスは1日2本だけど「区」。何だか不思議だなあ。 ![]() 土日ダイヤで往復プランを考えてみました。京王線経由にすれば運賃はもっと安くなります。 新宿1323→1407高尾1415→1428藤野1435→1450やまなみ温泉1451→1502奥相模湖 奥相模湖1712→1726やまなみ温泉1728→1743藤野1800→1821高尾1830→1916新宿 *早起きして上野駅に駆けつけ、新幹線ホームに向かっているとコンコースで何やらイベントを
やっている。駅でのイベント自体は珍しくないが、朝7時前にやるのは珍しいと思って覗くと ステージには見覚えのある二人組がいた。狩人である。この日から会津若松行特急あいづ号が 走るのに合わせて「磐越西線」という新曲を発表したらしい。思わず足を止めて聞き入って しまった。曲調は殆んど「あずさ2号」。両方知らない若い子に聞かせたら区別がつかないかも。 *2日前に、最後の1枚と言われ慌てて買ったとき305号新潟行は喫煙車で、これはキツイな と思ったが、越後湯沢を過ぎると車内はガラガラになった。いまだ梅雨が明けないので案じて いた空模様もすっかり晴れてきた。新潟に近づいて車掌が乗り換え案内をアナウンスした後、 慌てた様に付け加えた。「失礼しました。SLばんえつ物語号は本日運休いたします」 エーッ!それに乗る為に新潟に来たのに…。呆然として新潟駅で尋ねると、このところの大雨で 地盤が緩んでいるため運休するとのこと。しかし他の列車は運行するというのがよく分からない。 ディーゼルカーなら軽いから地盤が緩くても平気ということなのかな? *ともあれ後続の磐越西線連絡列車まで1時間20分ほど時間が空いたので、朝食でも摂ろうと 駅前を歩いてみたが開いている店は無く、駅ビルに戻って「長岡小嶋屋」でへぎそばを食べた。 ツルッとした歯触りで夏向きだが800円にしては量が少なかった。 新潟発1045。新潟郊外の建売住宅群を眺めているうち新津着1105。ばんえつ物語号の客車が 側線に留置されているが、新津運輸区所属の機関車の姿は見えない。 新津始発1134。ばんえつ物語号に乗り損ねた人が多いようで、2両編成のキハ47形は満席。 車内の会話を聞いているとばんえつ物語号の運休は今朝の地元紙に載っていたらしい。 携帯で「列車運行情報」を確認していれば良かったと後悔しても後の祭りである。 *しかし、磐越西線のこの区間は初めてで、SLを抜きにしてもなかなか見応えのある車窓風景だ。 阿賀野川(福島県に入ると阿賀川に名が変わる)の雄大な流れが常にどちらかの車窓に見えており、 「森と水とロマンの鉄道」なるキャッチフレーズをつけるのも頷ける。 その阿賀野川は大雨の影響で茶色く濁って増水していて、脇を走る国道49号に水位が近づいて いる所も見られた。県境が分水嶺ではないので、川を眺めているうちにいつの間にか福島県に 入っている。これは紅葉の季節に是非乗りたい路線だと思う。喜多方で会津盆地に出て、 会津若松1408着。この駅構内には有名なライブカメラがあって、私も時々見ているので初めて来た とは思えないのだが、乗換時間わずかで1413発の郡山行快速に乗り込む。電化されて列車の 本数も多い区間なのだが、むしろここからが山越えで、沿線の最高地点は磐梯町~翁島間にある。 頂上だけ雲に包まれた磐梯山など眺めて1時間、郡山1513着。やまびこ119号で仙台1620着。 *早速、今日の宿である東横イン仙台西口広瀬通にチェックイン。シャワーを浴びてフルキャスト スタジアム宮城に向かうが、試合については別項で改めて書く。東横インは値段の割りにベッドや 風呂が広いし、質素なロビーも実用本位で好感が持てる。東急インもどきの名前だけは頂けないが。 *試合が終わるとすぐに定禅寺通りの「一心」に向かう。実に1年8ヶ月ぶりだ。 相変わらず突き出しの刺身三点盛が美味い。「日高見」「伯楽星」など宮城の地酒を傾けつつ、 カワハギの刺身を食べることにした。肝も添えられていたが、これまた美味い。今日は入店が 遅かったし、車中や球場でもビールを飲んでいたので、惜しいけど3杯で止めておこうか。 *翌朝、仙台駅前930発の仙台市営バス作並温泉行に乗り込む。やたらアナウンスが丁寧というか 細かい運転手で、割り込み車にクラクションを鳴らしたのを「お見苦しいところを~」などと言うのには 感心した。しかしブレーキが必ず遅れ気味で、停留所ではドアがガードレールにかかってしまう。 70分ほどで作並温泉元湯に到着。湯づくしの宿「一の坊」へは橋を渡って徒歩3分である。 ここは私なんぞには縁の無い高級旅館なのだが、日帰り湯を楽しむことが出来るのだ。 フロントで1300円を払い、日帰り客専用のロッカーで浴衣に着替える。まず、露天風呂に 入ってみたが、こりゃあ凄い。渓谷の屈曲部の水面近くに作られていて、深山幽谷のような 趣である。時間が早かったせいか客も少なくて、蜩の声だけが谷間に響いている。秋や冬の景色も 素晴らしいだろうなあ。ボーッと眺めを楽しんでいたら、そろそろ時間が危なくなってきたので、 再び浴衣に着替えて大浴場に向かう。同じ館内でも別の場所にあるので浴衣が必要になるのだ。 1200発のバスで戻ったのだが、館内の移動にも時間がかかるし2時間ぐらい取るべきだった。 *作並では霧雨が降ってきていたが、市内に戻ると曇り。国分町「味太助」で牛タン焼き定食を 食べて勾当台公園へ。ここで東北放送のラジオ祭をやっておりメロン記念日が登場するのである。 私はまかり間違ってもこういう場でメロン記念日Tシャツを着用するようなことはせず、あくまでも 「通りかかった一般のヒト」のフリをするのだが、東京から来たオタク連中もいて朝から来ていたのか 最前列に陣取っている。メロンファンで百数十人といったところだろうか。予定の1430を10分程 過ぎてようやくメロン登場。まずシングルとc/wを歌い、村田さんが司会を務める「ファンフィールド」 という番組について説明、祭の屋台のこととか、ライブツアーの宣伝などを付け足しのようにちょっと 喋って実質20分。東京からわざわざ来たファンはご苦労様なことである。あ、私もそうか…。 そもそもファンと一般客が混在する中でフリートーク出来るほどの技量はまだ無いのだから、 司会者をつけるなり、何か台本用意するなりして欲しかったところである。 *七夕の準備も進むアーケードを仙台駅まで歩いて戻り、駅ビルで笹かまぼこなど買ってから乗った 1626発はやて20号は大宮まで無停車。わずか1時間半で帰ってきたら東京は梅雨明けしていた。 ![]() 「一の坊」の露天風呂。また行ってみたいけど、景色のいい季節は混むかも知れませんね。 そういうわけで、その週末には「小菅の湯」に行って来た。
ここは十年程前に私が日帰り温泉ファンになるきっかけになった、思い出の温泉である。 当時はまだ東京近郊の日帰り温泉自体がそう多くない頃だったのだが、その後あちこちに 日帰り温泉が出来ると、ここからは足が遠のくようになってしまった。 最大の理由は営業時間の短さ。11~3月は6時(受付は5時まで)、それ以外でも7時閉館 (受付は6時まで)なのだ。1時間遅くまで営業している隣村の「丹波山温泉のめこい湯」ですら 短いなと感じるのに、ここの営業時間はいかにも「お役所仕事」的。 などとのっけから文句を書いてしまったが、それ以外は誠に結構なのである。 建物はきれいで、内風呂もゆったりしており、サウナなども充実。露天風呂も開館時より リニューアルされて広くなっている。アルカリの泉質も温泉らしくて良い。 私は利用したことはないが、食堂などの施設も概して評判が悪くないようだ。 安心してお奨めできるクオリティの高さなのだ。 ただし、交通の便は宜しくない。青梅線の奥多摩駅から一日5本の西東京バス、さらに途中で 小菅村営バスに乗り換えて計約60分。中央高速八王子ICからは1時間半位かな。 大月ICからだと距離は近いが、国道ながらかなりのワインディング・ロードである。 これ程の温泉がもし便利な場所にあったら、どれだけ混雑することか…。 今回私が行ったのは3連休中日の閉館間際で、五月蝿い子供連れなども若干いたものの、 空いていた。ぬる湯の五右衛門風呂に浸かりながら、友人と「こんなのが庭に欲しいねえ」 などとアホな会話をしていると、時の経つのを忘れそうになってしまう。 帰り道、これも久しぶりに奥多摩湖畔のラーメン屋「のんきや」に立ち寄ることにする。 ここは7時閉店なので、よく行く「のめこい湯」の帰りでは間に合わないのである。 豚をベースにした、なかなかパンチの利いたラーメンだったのだが、久しぶりに食べたら 随分まろやかになった印象がある。奥多摩湖の眺めが良い店でもあり、こちらもお奨め。 昨年は正月3日、箱根駅伝を見終わってから、勝沼の天空の湯に行った。
今年も3日に行こうかとも思ったが、天気も今ひとつだし、出来れば近くに行きたい。 という訳で、前から気になっていた「つるつる温泉」に初めて行ってみることにした。 中央線立川で青梅線に乗り換え、5つ目の拝島から五日市線に乗り約20分。 終点の武蔵五日市駅前に「つるつる温泉」行きのバスが待っている。 これが遊園地を走っているような蒸気機関車を模したバスで、かなり目立つ。 乗るのがこっ恥ずかしいという意見も聞くが、なーに、乗ってしまえば見えません。 などとエッフェル塔を語るモーパッサンみたいなこと、言ってますが…、私はそれよりバスの サスペンションが硬いのか、結構揺れるのが気になる。ガタガタと揺られること約20分。 平井川の谷間を遡り、斜面に建っている「つるつる温泉」に到着する。 普段から混むという評判があり、まして正月休みということである程度予想はしていたものの、 かなりの混雑ぶりだ。入場制限は無かったが、むしろ制限した方がいいと思われる位で、 洗い場には順番を待つ人が並び、露天風呂は文字通り芋を洗うような状態である。 余り落ち着ける雰囲気ではないので、1時間後のバスで切り上げることにした。 どうやら観光地として知名度を上げた割には、浴場が小さいというのが全ての原因のようだ。 混んでいるところを見ると人気はあるのだろうが、何となく不満が残る今年初の温泉行だった。
とにかく景色が素晴らしい。「ほったらかし温泉」の魅力を画像無しに伝えるのは、私の文章では
困難なので、HPの画像を拝借するが、読者諸兄も騙されたと思って、公式HPや、各種の 温泉案内サイトでこの温泉の項目を御覧ください。どうです、見ましたか? 実際の景色はその写真の何倍も素晴らしいのです。私は美しい風景写真を見て、こんな所に 行ってみたいと思って、実際にそこへ旅したことが何度もあるが、行ってみるとガッカリ…、 というかプロの風景写真家の技術に改めて感心させられることの方が多かったものだ。 しかし、ここは違う。写真ではここの風景の雄大なスケール感がなかなか出ない。 甲府盆地を見下ろす北縁の丘の上に位置し、正面には御坂山塊越しの富士山がデーンと。 露天風呂にゆったりと浸かったまま、そんな景色を眺められるのだ。わずか五百円で。 夜は甲府盆地の夜景が美しいし、眺望が開けているので四季折々に風景を楽しめる。 月夜の晩にくっきりと見えた富士山のシルエットに息を呑んだこともあった。 温泉施設自体は景観のいいところにあるのに、肝心の浴槽は塀に囲われていて眺めが良くない などというケースが多いのだが、ここはとにかく、いかに風景を見せるかを工夫している。 地元の人は自分たちが毎日見ている風景の価値に意外に鈍感と、感じることが多いのだが、 ここの発想はコロンブスの卵と言っても良いかも知れない。 しかも最近、朝焼けの風景がこれまた素晴らしいということで、営業時間を日の出1時間前から に延長してしまった。さすがプロの発想と言いたいが、ここまでやるプロは滅多にいないよ。 その代わりと言うのか、温泉のあとは寛いで料理をなんていう方には全く不向き。 露天風呂は立派だが、内風呂は合宿所のようだし(これでも広くなったのだ)、外には飯場の ようなプレハブ休憩所があるのみ。まさに「ほったらかし」状態。 泉質もまあ標準以上とは言い難く、いわゆる温泉通の方々は、高評価は付けないかも知れない。 あと、混んでいることが多いのも難点。一昨年、今日なら空いているだろうと、台風接近中に ここに駆けつけたことがあった。確かに我々以外の客は殆どいなかったけど、雨が強くなって きて肝心の景色が見えないの(笑)。それでも笠をかぶって露天風呂に浸かったものだ。 まあ、露天風呂が広いので、多少の混雑なら待たされるようなことは無いとは思うけれども。 中央道勝沼ICから25分、笛吹川フルーツ公園・富士屋ホテルの先。最寄駅は中央本線・山梨市駅で新宿から特急で約90分。ただしバス便は無く、タクシーで二千円位とのこと。 私が久々に行ったこの日は暮れの29日。午後に新宿で落語、夜は山梨で露天風呂に浸かるという、 私の贅沢フルコース。半日で両方行く人は余りいないでしょうなあ。 ![]()
東京西郊の日帰り温泉は、ここ10年ほどで随分充実してきたが、いずれも車が無いと行き
にくいという弱点がある。「丹波山温泉」「数馬の湯」「小菅の湯」などは路線バスで行けるが、 一日数本しかないので、思いついてぶらりと行くというわけにはいかない。駅から徒歩で行ける 日帰り温泉となるとそう多くはなく、青梅線奥多摩の「もえぎの湯」、以前ここにも書いた中央本線 勝沼ぶどう郷の「天空の湯」、そしてこの西武秩父線横瀬の「武甲温泉」あたりということになろう。 ここに車で行こうとすると意外に面倒で、関越道の花園インターからだと30数キロ、飯能市街からは 国道299号の正丸峠越えで、いずれも1時間位かかってしまい、都内からは3時間コースか。 ところが池袋から西武秩父行き特急レッドアローに乗れば、横瀬まで乗り換え無しで80分程、 駅からは徒歩10分強で着くのである。車より電車をお奨めする所以だ。お酒も飲めるし。 私は雪が降り始めると無性に雪見風呂に入りたくなって、ここに駆けつけたことが何度もある。 雪だと車は使いにくいので、どうしても電車で行けるところに限られてしまうのだ。 ただし、ここは雪など天候の影響で営業時間を短縮するので、電話で確認する必要がある。 「駅から8分」となっているが、もう少しかかる。雪が積もっていればその倍はかかるだろう。 細かく書いているのは、特急停車駅なのに横瀬駅に待合室が無いからである。駅前には時間を つぶすような店も無い。帰り道は電車の時刻と歩く時間をよく計算しないと、早く着き過ぎても 吹きさらしの駅で待たされる羽目になるし、乗り遅れたら30分以上次の電車は来ない。 また駅からの道に街灯が無い部分もあるので、初めての方や女性の方が夜間訪れる場合は 徒歩は避けた方が良い。駅前にタクシーが待っているとは限らないのではあるが。 温泉そのものの紹介が後になってしまった。湯はほのかに硫黄が香っている。 露天風呂がゆったりと広いのが特長と言える。あずまやになっていて屋根がついており、 雨が降っても快適だ。ただし谷間にあるので眺望はきかない。旅館のような大広間や食堂も あるので、家族で来ても良さそう。更衣室にはベランダが続いており、風呂上がりにここで 缶ビールを飲むのは至福の時間である。ただし、昨晩など既に結構涼しかったけど…。 * * お読み頂きまして有難うございます。25日午後にご来場者が7000人に達しました。 ただ不思議なのは、このところ一日十数人いらっしゃるというペースだったのに、投稿が止まって いた今月8日に133人を記録したこと。今までの最高が四十数人だったのであっさり更新。 その後、私が記事を書き始めると一日平均一桁になり、「私が書くと人が減る」というジンクスが 証明されてしまいました。いいもん、もうなるべく書かないから(笑)。 < 前のページ次のページ >
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