昨年、二代目林家木久蔵を襲名したと思ったら、今度は二代目林家三平襲名だそうです。本来「襲名披露」というのは大名跡で行なうものでしょうが、林家木久蔵も林家三平も元々は前座の名前でした。ところが初代が若くして有名になったために、大きな名跡に改名しなかったのです。
伝統芸能の場合、名前とともに型を継承するという部分もあるわけですが、三平も木久蔵も型破りな個性で売った人ですから、芸を継承するのは息子とはいえなかなか難しいのではないかと思います。そういうマイナス面を差し引いても初代の知名度を継ぐだけのメリットがあるでしょうが、知らん間に意外なところで“二代目襲名”が粛々と進行していたのです。それがこの徳光正行。 徳光和夫の次男で1971年生まれ。中学時代にプロレスラーを目指したが、三浪ののち日大芸術学部音楽学科に入学。卒業後はロック歌手を目指すも、2001年に父の病気を機にタレント活動に転身。何だ?この経歴(笑)。見事なまでに一貫したドラ息子路線には感心しますが、2006年にテレビ東京「レディス4」の司会者に抜擢されます。 「レディス4」はテレビショッピング番組の嚆矢とも言える長寿番組で、前身の「リビング4」(当時はフジテレビ)は1971年に始まっています。高崎一郎のキザで軽妙な司会ぶりが私は当時から結構好きでした。番組冒頭でやたら流暢な英語で番組名を言うのが、当時のテレビでは類が無くて面白かったのです。 高崎一郎といえば「オールナイトニッポン」初代パーソナリティとしても有名で、日本にアメリカのDJスタイルを持ち込んだ先駆者でもあるのですが、「リビング4」は三越の岡田茂(当時専務。のちに社長を解任されて有名になりますね)がアメリカ流のテレビショッピング番組を日本に定着させるために、アメリカの放送業界に詳しい高崎氏と組んで始めたのだそうです。また、高崎氏がニッポン放送在籍時に当時の社長に音楽ビジネスの将来性を説いて、ポニーキャニオンが設立されたのだそうで、日本の放送史に残る人物と言えます。 83年にテレビ東京に移って「レディス4」と名前を変えてからも、高崎氏は長く司会を務めてきましたが、2003年2月に体調不良のため降板し、二代目司会者には俳優の柴俊夫が就きました。洗練された前任者に比べて無骨な感じの柴の起用は意外性がありましたが、2006年10月に三代目司会者の女優・大島さと子と交替し、この時にサブ司会という形で徳光正行が起用されたのです。ふぅ、やっと本題に戻った。 サブ司会やアシスタントというのは、メイン司会者に合いの手を入れたり、コーナー名を言ったり、告知を読み上げたりするもので、若手女子アナなどが担当することが多いのですが、徳光正行は見事なまでに何もしません。せいぜい笑って頷いている程度。或いは商品を試食して頷いているとか。「オールナイト・フジ」の松本伊代だってもう少し働いていたぞ(笑)。 私は初めてこの番組で徳光正行を見た時に何者なのか見当もつかず、番組内イジメでも受けているのかと思ってしまいました。そして調べたら徳光和夫の次男ということが分かり、思わず納得。父の徳光和夫は「司会者」などと呼ばれていますが、現在では実際に番組を進行させることは殆んどありません。周囲の誰かが番組を進行させて、本人は「巨人がどーした」などと好き勝手なことをコメントしているだけです。徳光正行はまさに父親の現在のスタイルをコピーしたと言って良いでしょう。 しかし、父親が今の立場になるまでには随分色々な司会を経験しています。ザ・デストロイヤーに足4の字固めをかけられたり、「クイズダービー」の司会では大橋巨泉の後任なんてやり難そうなポジションだったり。そういう経験を経て、今のフリーハンドのような立場を獲得したわけですが、息子はいきなり現在の父親の真似。何だか落研の学生が、名人の形だけ物真似しているような感じがします。和夫=名人なのかはよく分からないけど。 日本人は二世とか二代目には概して甘いものですが、いきなり父の老後の芸風を真似して“二代目”に名乗りをあげて、果たして受け入れられるのかなあと思っていたら、昨年末徳光正行はあっさりと「レディス4」を降板していました。わずか1年2ヶ月。さすがにそこまで甘くはなかったということでしょうか。 甘いと言えば、徳光和夫の父親、つまり正行の祖父は日本テレビの重役から、東京12チャンネル(現・テレビ東京)へ転身した人なのだそうです。徳光正行の「レディス4」起用に祖父の影響を見るのは穿ち過ぎかな? ともあれ、こうして徳光正行の“徳さん襲名”は一旦挫折した形で終わりました。しかし別の番組で見る限り、特に喋りが苦手というわけではなくて、親父のエピソードなどをそれなりに面白く語っていたりします。取り敢えずは徳光和夫伝説の語り部として“徳さんブランド”に磨きをかけつつ、いつの日か自分が“二代目・徳さん”を襲名する…。徳光正行の丸顔からそんな捲土重来の野望が透けて見えてくるような、こないような…。 >日本人は二世とか二代目には概して甘いものですが、 いえいえ、そんなことはないみたいですよ。 私の友人の二代目社長は、「二代目というのは存在することにイギがあるもんだ」と言われましたが、続けて、「言っておくが、イギというのは意見の意に義理の義のほうじゃねーぞ。異なる議論の方の異議だ」と言われました。 古参重役たちからすれば、二代目なんてのはいるだけで気にくわない物のようで、端から見てても可愛そうなくらいでしたよ。 ちなみに、その人が決して、特異な例というわけではありませんでしたね(笑)。 まあ、こういう徳光のような人もいるでしょうが。 >heitarohさん それはその会社にまともな言論というか、判断力が残っているということで、ご友人は大変でしょうが会社としてはむしろ喜ぶべき状態ではないかと思います。 古参重役の誰もがアホの二代目の首に鈴をつけられないと、社内の空気は悪いし、会社としては悲惨ですよー。 そういう見方をされる人が居ると言うことが、日本人が二世とか二代目というものに甘くないということなのではないですか?(笑)。 私は、商売柄、色々な会社を見てきましたが、概して、中小企業の二代目というのは比較的健全なようです。 やはり、「明日潰れるかもしれない」という会社を受け継いでも、誰も、「これで遊んで暮らせる」とは思わないわけで・・・。 それは、貴台様の周りでもそうなのではないでしょうか? 近所のラーメンやであるとか、工務店の息子などは、比較的、よくやってるんじゃないですか? もっとも、こういう徳光の息子みたいのもいますね。 私は徳光の息子は知りませんので、むしろ、黒澤明の息子などにそれを強く感じます。 >そういう見方をされる人が居ると言うことが、日本人が二世とか二代目というものに甘くないということなのではないですか?(笑)。 あれ、私のことですか(笑)?偏屈者の私はあんまり基準になりそうにないのですが…。 >概して、中小企業の二代目というのは比較的健全なようです。 厳しい時代だけに、生き残っている企業には残れるだけの理由がありますね。 大企業の不健全に比べれば、中小企業は“比較的健全”なのかも知れませんが、管見では生き残るために従業員に皺寄せが行っている例がありますね。ただ、私は平太郎さんと違って二世経営者との直接のお付き合いは殆んど無くて、従業員からの情報や野次馬視点なので、偏っているのかも知れません。 >近所のラーメンやであるとか、工務店の息子などは、比較的、よくやってるんじゃないですか? 今、知っている例を幾つか思い出してみました。個人経営など極く小さな規模で生き残っている二代目は、確かに頑張っている印象がありますが、従業員を何人も使って、支店を出す規模になると途端にあやしくなります。二世は現場に出なくなって、たまに顔を出しては却って雰囲気を悪化させているとか(笑)。 あと、徳光ジュニアについては「週刊新潮」今週号のコラムでも偶然取り上げられていました。筆者氏は私が知らない地方局の出演番組も見ていて、「レディス4では役不足だった」と彼にかなり高い評価をしているのでちょっと驚かされました。この日記での私の見方は一面に過ぎないわけですが、でもやっぱり「レディス4」でのジュニアはちょっと間抜けでしたね(笑)。 こんにちわ。別で検索していたら興味深いやりとりが目に付いたので関係ないけ
どコメします。私は一代で年商20億の会社を築いた創業経営者。あなたの考え は偏屈者でも何でもない。きわめて標準的なありふれた意見。私も二世などとい うやつらは撲滅しなければいけない連中だと。それが創業の頃の考え。ところが 最近、業界活動などでその連中を知るにつけ、私とやつらとどちらが良かったか なと思わされることも。連中は資金繰りの苦労などしたことないだろうけど、あ る意味私のは新しい真っ白な画用紙で連中は汚れた画用紙。私のは買ってくる までは大変だけど書き始めたら自由に自分の色が塗れるからやりやすい。連中は 画用紙を買う苦労はしてないけど消しゴムで消すことから始めなければならない。 そしてその汚れが結構半端じゃない。もっともそれは私が成功したから言えるこ とかな。
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