立川談修「かつぎや」 天満屋勘兵衛をてんかんなどと略した後、そっとう、けいれん、
あぶく、りんじゅうと続くのが可笑しい。しかし、二人会で二つ目が出るということは…。 立川談春「明烏」 「明けましておめでとうございます」。ちょっと顔が赤いが上機嫌そう。 「師匠談志が三年位前から、正月に落語をやる気力が減退しまして、後をついだ志の輔兄さんも 今頃道玄坂なので、我々が町田に来ることになりました。研鑽を積んで…、おかしいかい? でも談春、志らく二人会にしてしまうと、町田市が立川流との癒着を疑われる(笑)」 志ん朝師匠が「明烏」を「正月らしい」と言ったら、談志「正月じゃないじゃねえか」と反論。 「そういう状況自体が凄い。今、話し合うっていっても、俺と昇太兄さんですし」 「当事者が“何が落語ブームだ”などと言ってる業界に隆盛は無い」などと言い放ち「明烏」 昨年二月の談春・志らく二人会で聴きそびれた噺だが、談春師は冬にやると決めているのか。 談春師の「明烏」で唸らされるのは、堅物過ぎる若旦那を吉原に連れ出す二人は、狂言回し役 であり、二人一組のように描かれることが多いが、お調子者の源兵衛と現実家の太助、と きちんと描き分けているところ。二人のやり取りがより活き活きと面白くなったのではないか。 談春師はこの「明烏」を得意とした桂文楽師を意識しているようだ。意識していると言っても、 表面的になぞるというより、姿勢や了見などを自分の落語の中に取り入れようとする感じ。 「どっか他をコチコチに…」という下ネタはちょっと珍しいかも。 女郎屋で「うっかり女なんぞ買ったら体を壊す」と大真面目で言う場面も可笑しい。 そして、女に振られた源兵衛と太助が朝、甘納豆を食うという文楽師匠得意の場面、 「別にこんなシーン大事じゃないでしょ」と言いつつも「説明しないと分からない」 鏡味正二郎(太神楽) 名前「しょうじろう」ではなく「せいじろう」なんですな。 春風亭昇太「宴会の花道」 毛氈と着物の色が似ており、寝そべって「保護色みたい」 東海大学時代に座間に住んでいて、当時町田は都会に見えた。「今はまあ、普通かな」 学生時代に原町田の魚屋でアルバイトをして「イカを切ったりしていた」 微妙な空気を感じたか「原町田、あるでしょ」。随分前に駅名が改称したのを知らないのかも。 そして「何で年末に格闘技なんでしょうか」「白組が勝って嬉しい人います?」 「明治神宮なんか2、3日前まで誰もいなかったのに」などと年末年始ネタ。 職場の酒を飲めない連中が、酒抜きの宴会を企画する。各自の好きな食べ物を用意するが、 その好物というのがナタ・デ・ココ、やきとり、かに味噌、焼きソバ、パイナップル、 ショートケーキ…。さて並べてはみたものの、という噺。
by funatoku
| 2006-02-14 23:23
| 落語
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