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飯田圭織「アヴニール~未来~」(zetima)

昨年12/27に発売された飯田圭織の3rdアルバムは、前2作と変わって全曲オリジナル。
フランス語の歌詞はさすがに歌いにくそうだったし、聴く側も感情移入をしにくかった。
等身大の飯田圭織が聴けるという意味では、現時点での代表作と言って良いのではないか。
モーニング娘。の飯田圭織しか知らない人にとっては、意外かも知れないけど。

1. 未来図 ボサノバのリズムと飯田さんの声がよく合っている。トップに相応しい佳曲。
2. 歩いてゆこう…未来へ 作詞は飯田圭織。マンドリンなども入ったシャンソン風。
「死ななかった楽しみ~」ギョッとして歌詞を見たら「知らなかった~」。滑舌には問題あるなあ。
3. ドアの向こうでBellが鳴ってた “洋風演歌”のシングル曲。一度ド演歌も聴いてみたい。
4. 情熱のトビラ フラメンコ風の曲。そういやコントでフラメンコ踊ってましたな。
5. 真珠貝 ちょっと中近東風のテイストの入った曲。
6. 私の中にいて 曲調も歌唱も飯田さんが尊敬する松田聖子を思わせるバラード。
7. 旋律 何となく荒井由実「あの日に帰りたい」を思わせるメロディのスローボサノバ。
8. エーゲ海に抱かれて シングル曲。エーゲ海というよりスペイン風かも。
9. 世界でいちばんきれいな星空 70年代のニューミュージック風の曲。編曲が懐かしい。
10. 真冬の輪舞曲 何だか悲しげなメロディのワルツ。こういう曲調は合います。
11. さよならまでにしたい10のこと アコースティック・ピアノをバックにしたバラード。
12. ありふれた奇跡 アコースティック・ギターをバックに歌うフォークソング風。

このアルバムはzetima内の「地中海レーベル」から発売されているが、このレーベルは
大人のための音楽を謳っており、確かに全く今の“売れ線”とは違ったサウンドになっている。
女性ヴォーカルのアルバムとして、モー娘。云々を抜きにしても、寛いで聴ける内容である。
今回はジャズ系の曲が入っていないが、結構合うはず。“地中海”じゃないけど。

ところで、私がモーニング娘。にハマったきっかけは、「うたばん」で石橋貴明に「ジョンソン」と
呼ばれていた頃の飯田圭織なのである。長身、ロングヘアーでバタ臭いルックスの美少女で
ありながら、何とも言えない「不思議ちゃん」発言を繰り返していた頃の飯田さん。
しかし石橋におちょくられると怒ってはみるものの、すぐに馴染んでしまうあたりに、
ただの我儘ではない育ちの良さを感じさせたりして、なかなか得難いキャラクターだった。
(お嬢さん育ちではなく、「普通」の家庭育ちという意味。モー娘。にはこの「普通」が他に少ない)

“だった”と過去形なのは2001年にリーダーになったあたりから、自分は一歩引いて周りを
立てるというスタンスになったので、以前のような“オモシロ語録”が飛び出さなくなったのだ。
この辺りのセルフ・コントロールは見事なのだが、飯田ファンとしてはもう少し肉声が聞きたい。
それにオリジナルメンバーでありながら、現在のモーニング娘。の方向性では異質な存在に
なっており、そういう意味で彼女は既にモー娘。を“卒業”していたとも言える。
だから今回の卒業はちょっと遅過ぎたのではないかと思う。せめて一年前だったらなあ。
例えば、1/27の「うたばん」はモー娘。として最後の出演だった訳だが、かつてこの番組の
売りものだったモーニング娘。の出番自体が短くなっているので、往年の名場面はほんの
ちょっと流れただけだったのだ。いやー、パワフルでしたよ、あの頃の飯田さんは。
「このトシで今更、モー娘。でもないだろ」と思っていたオッサンがハマってしまうくらいに。
もっとも、私はモー娘。には乗り遅れたので、“一の字”氏に色々ご配慮頂いて見たのだが。

まだ、卒業後の活動のアウトラインが見えてこないが、地道に続けて欲しいと思います。
追記:今日六本木ヒルズの豆まきに中澤裕子、後藤真希と共に参加したようですが、
なんとショートカットになっていたとか。一度見たいとは思っていましたが、ちょっとビックリ。
路線変更するのかしら。それとも清原和博が五厘刈りでキャンプインしたようなものか。
いざ、という時の思い切りのよさも、飯田さん本来の持ち味なんですけどね。
飯田圭織「アヴニール~未来~」(zetima)_b0058309_22463153.jpg飯田圭織「アヴニール~未来~」(zetima)_b0058309_1810278.jpg
by funatoku | 2005-02-03 22:24 | メロン記念日 | Trackback | Comments(0)


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